この度、旧本社の建屋を改装し新たに技術開発センターを開設いたします。

電気保安業界は、人材不足（高齢化と新規就労者の減少）、電気設備の増加と高経年化、自然災害の激甚化、
そしてデジタル化の遅れといった課題に直面しています。

その中でも、電気技術者の確保が大きな課題となっているのも事実です。
期待の新人が入社しても教える時間がなかなか確保できないなど、
中堅やベテランの技術者や管理職の課題は日々増えるばかりではないでしょうか。

そこで弊社では、社員教育や社外技術者への技術力向上のため、技術開発センターに教育施設を設け、
お客様に入社された技術者やこれから電気保安業界を目指す新人が戦力になれるよう
保安管理業務講習や技術講習を拡充させてまいります。

技術開発センター1階の教育施設は、
キュービクルは河村電器産業製のオープンフレーム型を採用し、
高圧機器が様々な角度から見られる事により、電気設備が理解し易い構造となっています。
練習用の保護継電器や高圧ケーブルも敷設してあり、保護継電器試験や高圧ケーブルの絶縁診断において、
試験装置の取り扱い方法など、実践的な研修が受講できる施設となっています。
それらの設備を屋内に設置することで天候に左右されず、研修や講習会が予定通り実施できる環境になりました。

またセンター2階では、絶縁油の分析室を設け、ガス分析装置は2台目を導入し、
数多くのご依頼に迅速に対応できるよう増強しています。
その他、絶縁用保護具の絶縁性能試験や点検器材の校正試験、絶縁監視装置の制作など
様々な業務を行っているセンターとなります。