使用済み太陽光パネルを再利用する技術開発が活発化している。太陽電池の普及を後押ししたFITで発電容量10ｋW以上の設備の買い取り期限を迎える2032年以降、大量廃棄が見込まれるためである。1W当たり5円以下の処理費を目標にし、各社は数年以内の事業化に向けて、安価で適切な再利用システムの開発を急いでいる。

28日、超小型電気自動車（ＥＶ）を活用した独自電源ネットワークシステムを開発したと発表された。小規模な太陽光発電と蓄電池を活用した電力供給と車両管理を組み合わせたシステム。太陽光で発電した電力を直流状態のまま車両や蓄電池にためることで、直流から交流への電力変換ロスを抑制することができ、自然エネルギーを効率的に活用する。フル充電することで約10キロの走行が可能。超小型電気自動車であることを生かし移動する電源としても活用できる。

三重県津市の白山町で大規模なメガソーラー発電所の建設が進んでいる。この発電所の最大の特徴は立地であり、閉鎖したゴルフ場を利用している。もともとゴルフ場は日当たりが良く、太陽光発電を行うには適地といえる。ただ、コンクリートに使う従来の工法だと平地にしか設置できずゴルフ場のような起伏の激しい場所には向いていない、コンクリート自体が土壌を汚染してしまうといった恐れもある。この問題を2メートルの鋼管をX字に地中に埋め込む新工法で解決し複雑な地形に対応している。この設置方法は土地の整地作業も不要なため工期の短縮や設置コストの削減にも繋がっているという。

18日、太陽熱エネルギーを活用した機器の普及を目指す「ソーラーエネルギーシンポジウム＆技術セミナー2015」を都内で開いた。会議の冒頭のあいさつでは「資源に乏しい日本にとって限られた資源を有効活用することが重要。特に、環境性に優れた太陽エネルギーと、うまく調和する省エネ住宅・建築物の普及促進により再生可能エネルギーの導入拡大に貢献したい。」と述べた。

このイベントは毎年、開催しており、今年で6回目。会場には約300人が訪れ、講演者の話に聞き入った。

１５日、愛知県田原市でメガソーラーの竣工式を開催した。使用する太陽光パネルは合計で３２万枚、出力は５万５５００ｋＷと中部圏のメガソーラーでは最大規模。年間想定発電量は約９２００万ｋＷ時で一般家庭の約２万５千世帯分の年間電力使用量に相当する。