福島県楢葉町・広野町の沖合約20ｋｍ地点に世界最大の浮体式洋上風力発電設備が完成する。出力7千ｋW、高さ220ｍを誇り、今月末にも曳航・設置する。9月から試運転を始め、事業性の検証に入る。陸上風力の適地が減少傾向にある日本で大規模洋上風力の普及の足がかりとするとともに、福島県の復興のシンボルとする。

16日、熊本県小国町に地熱発電所（1995kW）が営業運転を開始した。同発電所は2014年12月に試運転を開始し、一連確認作業や使用前検査が完了し、営業運転に移行した。発生電力はFIT（再生可能エネルギー固定価格買取制度）を活用し全量を売電する。国内にある地熱発電所の運開は、1999年3月に営業運転を開始いた東京電力八丈島地熱発電所（3300kW）以来、約16年ぶりとなる。

九州の電力会社が16日、太陽光発電の出力制御システム実用化に向けた実証事業について、メーカー向けの説明会が開かれた。65社から125人が参加。通信頻度や時刻設定、逆潮流防止機能、故障時の処理といった出力制御機能付きパワーコンディショナーの仕様などを解説した。来場者の注目度も高く、質疑応答では多くの質問が出され、予定時間を超過する盛り上がりを見せた。同社は今月、太陽光の出力制御を時間単位でできる技術の確立に向け、実証を行うと公表した。

西尾市港町の衣浦14号地を有効活用した第2号発電所の建設工事が10日、着工した。西尾市民と地元企業の出資により売電を手掛ける同事業は、規模を2倍に拡大し運営が進められる。第2号の発電出力は2042kW。投資額は５億４千万円。工事は年内に完工し、2016年にも１月にも売電が開始される予定。

太陽光エネルギーのみで世界一周に挑んでいるスイスの団体のプロペラ機が9日、駐機中の愛知県宮名古屋空港で公開された。両翼はジャンボ機よりも長く、約1万7千枚のソーラーパネルが敷き詰められている。同機は3月にアラブ首長国連邦を出発。5月31日に中国・南京をたち、ハワイに向かう予定だったが、天候不良のため6月1日に名古屋空港に急遽着陸していた。